「ちょこっとだけ手伝ってほしいな」に応える。大手理瑛さんが始めた”子育てサポート ちょこっと”

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「手伝ってほしい」
些細なことだからこそ、そうお願いすることをためらってしまう。
仕事。家事。育児。日常的にやるべきことをやる中で、自分で出来ることだし頑張ればなんとかなる、と無理してこなしたことはありませんか?

大手理瑛(おおてりえ)さんは「子育てサポートちょこっと」という事業を立ち上げました。
「ちょこっと」は育児、料理、家事などのサポートを訪問で行います。
「ちょこっと」という名前を付けたのは、ほんのちょこっとの手助けがあるだけで、気持ちに余裕が持てるから。
完全なる家事代行ではなく、例えば誕生日にちょっと凝った料理を作りたいから手伝って欲しいとか、その人にとって「ちょこっと」だけ誰かの力を借りたい時に気軽に利用できるサポートです。
サポートに頼ることで手を抜いているように感じてしまうこともあるかもしれませんが、自分の時間を持つ事で気持ちに余裕が出来ると、ママは家族に優しく接することができるようになります。頑張り過ぎず手伝ってもらうことが、結果として家族全体の幸せにつながっていくことだってあるのです。

理瑛さんは母親であり、保育士として働いていたこともあるので、子供の世話はお手の物。
料理も好きで、酒造りのために島田に滞在する職人さんの食事作りの仕事や、子供食堂のお手伝いとして腕を振るうことも。イラストも得意で、お店の看板やポップ、記念日の贈り物ボードの作成を頼まれたりもします。
地元の島田市六合地区の魅力的な人達を繋ぎたいと始めた「go!go!Rokugo!project」では仲間達と一緒に、お年寄りから子供まで一緒に踊れるご当地ソング「おしまちゃんde踊っ茶おっ」のCDを作成しました。おしまちゃんは島田市の商工会のキャラクター。子供の歌番組で流れてきそうな可愛い曲調に乗せて島田の魅力を歌います。「おしまちゃんde踊っ茶おっ」は曲に合わせた振付があり、踊りたい子供達が集まって踊る「ダン茶―ズ」というゆるやかな集まりがつくられ、市内のイベントでダンスを披露するなどして親しまれています。

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理瑛さん自身はやりたいことに満ち溢れていますが「やりたいことを見つけた方がいいよ」と子ども達には言いません。
子供達の未来は、今の大人達には想像もつかないもの。こうしなさいと教えてあげられることなんてありません。
そして、やりたいことは人に出会っていく中で見つかるものなのです。
理瑛さんは「ダン茶―ズ」の子供達を連れて高齢者施設へダンスレクチャーに行くなどの活動を積極的に行ってきました。現代はお年寄りと一緒に住んでいる家が少なくなってきていると言われています。普段お年寄りと全く話をしない子供もいるかもしれない中、こういった活動を通じて、子供達には世の中には色んな人達が居ることを知って欲しいと言います。
お年寄りが喜ぶのはもちろん、子供達も「おじいちゃんおばあちゃんを喜ばせることが出来た!」と帰り道で嬉しそうに言います。
おばあちゃんの手が温かいだとか、そういうことを実際に感じて欲しい。そういう出会いが、子供達がやりたいことを見つける一つのきっかけになるのです。

理瑛さん自身も、人と出会う中でやりたいことを見つけて実現して来ました。
発想は豊かでも、ひとりでは何もできない。だからこそ思いついたことをどんどん言ってみる。そして人とつながって自分のワクワクを一緒に実現して来ました。

理瑛さんは誰かひとりでも「そこへ行ってみたい」とか「その人に会ってみたい」と思うきっかけになったら良いなと考えて、様々な場に顔を出して手伝いをしたり、情報を広げたりと精力的に動いてきました。
けれど、やりたいことがありすぎるからこそ「何をやっている人なの?」と聞かれて悩んだこともありました。
「色んな事をやりすぎなのかな」「自分といえばこれ!と言えるものってないな」というモヤモヤを通って生まれた「ちょこっと」は今までの活動の集大成のようなもの。
子供食堂のように場所を作ろうと考えたこともありましたが、自分に合う形を模索して出張型にしました。
以前は「返礼品制度」と称して相手が理瑛さんにこんなお礼をしたい、というお礼を受け取って活動して来ましたが、それだとお願いしにくいという声があり、少しずつお金をもらうようになっていました。
これからは今までの経験や繋がりを活かし、自分の得意や好きな事で色々な方のお手伝い(サポート)ができて、それが収入になったら、と「ちょこっと」はしっかりした事業にする決心をしました。

理瑛さんが多様性を大切にして、いつでも何か人の役に立ちたいと思う様になったきっかけは「アニキ」の存在。
理瑛さんのおじいちゃんはみんなからアニキと呼ばれて慕われていました。
アニキは急な雨で困っている人がいたら、知らない人でも声を掛けて傘を貸したり、目的地まで送ってあげたりする懐が深く人情に厚い人でした。「花には水を、人には愛を、人生にはユーモアを」がモットーの明るくて元気な人でした。
おじいちゃんっ子だった理瑛さんに、アニキの心は受け継がれています。

自分に出来ることでママ達をサポートしたい。
それがママの笑顔になり、子ども達の笑顔にも繋がる。
そんな想いから生まれた「ちょこっと」は、これから本格始動していきます。
これからも、理瑛さんは温かな心で困っている人や悩んでいる人をサポートしながら手を差し伸べていくのでしょう。アニキのように。

「ちょこっと」のインスタで理瑛さんの人柄を感じる自己紹介を読むことができます↓

https://instagram.com/kosodate_chocotto?utm_medium=copy_link
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【編集後記】
理瑛さんとお話する中で印象的だったのは、わが子はもちろん、子供達に向ける暖かで優しい心です。むやみに手を出して道を作って守るのではなく、子供達の力と可能性を信じ、後ろを振り返ったらいつでもそっと見守ってくれている。太陽のような温かさを感じました。人を助けたいという想いは、まず自分自身が安定していなければ生まれないのではないかと思います。理瑛さんとお話しているだけで、何だかパワーを分けてもらっている気がします。決心をしていよいよ事業を始めようという転換期にお話を聞かせていただきました。
理瑛さんが実際に事業をやる中で感じたことをまた聞いてみたいなと思いました。

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